マーク・ウェバー(レッドブル)は、中国GPで見せたグリッドの後方から表彰台へと駆け上った結果は「あまり報われなかった」と認めた。
メディアは3週間前のウェバーのドライブを、キャリアのベストだと称賛したが、ウェバー自身はこの意見に反対なようだ。
ウェバーはオーバーテイクの多くは、新品のハードタイヤでQ1をすり抜けたのと同様に、「DRS(可変リアウイング)」でリアウイングを調整したことで、人工的にスピードが上がったのだと語っている。
ウェバーはトルコGPで2位に終わった後、「正直言って、多くの人たちが僕の中国でのドライブを僕よりも楽しんだみたいだね」と話し、次のように続けた。
「フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)やジェンソン(バトン/マクラーレン)、フェリペ(マッサ/フェラーリ)、ニコ(ロズベルグ/メルセデスGP)のようなドライバーと戦うと、1周で2.5秒は追いつける。それはいいことだけど、どうやって彼らを追い抜くかっていうことを考えたら、(中国GPでのドライビングは)あまり報われないよ」
「みんなは戦っているとき、まったくと言っていいほど何も苦労はしないから、当然表彰台に上がれるよね」
2011年のエキサイティングなF1についてもっと一般的にどう感じているかたずねられると、ウェバーは「そこで止まれば、ベストだ」と答えた。
ジャン・トッドFIA会長はトルコに現れ、2011年はこれまでのところ非常にエキサイティングなシーズンになっており、ウェバーの上海でのドライブが完ぺきな例だと言っている。
しかし、DRSというオーバーテイク用のウイングについては、トッドも「あまりにも作られすぎていると思うね」と認めている。