2月のラリー事故で重傷を負い、現在は療養中のロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)だが、最近にも再び手術を受け、レース復帰に向けたリハビリの第2段階に入ったようだ。
クビサは2月に参加したイタリアのラリーで大クラッシュ。一時は生命の危機に陥るほどの重傷を負ったが、驚異的な回復力を見せ、入院していたイタリアの病院を先日に退院した。
退院後にクビサは、モナコの自宅で数日間静養し、その後イタリアの施設でリハビリを行っている。そのクビサのもとを、トルコGPを終えた直後にロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエが訪れており、ブーリエは次のように語った。
「ロバートはリハビリの段階をさらに進め、医師も彼の回復具合にはいい意味で驚いている」
ブーリエはさらに、クビサが最近、ひじや前腕の機能回復を目的とした簡単な手術を受けていたと明かし、こう続けた。
「あとは時間の問題だ。ロバートの最大の魅力は忍耐力ではないが、リハビリが非常に長くなり得ることを、彼もきちんと認識している」
また、クビサはエンジニアと常に連絡を取り合っているほか、ロータス・ルノーGP側もクルマの開発状況や重要な決定事項などの最新情報をクビサに伝えているという。そして、「今年、彼が常にわれわれと一緒にいることは無理かもしれないが、彼は今でもロータス・ルノーGPファミリーのかけがえのない一員だ」とブーリエは加えた。
ロータス・ルノーGPによると、回復の「第一段階」は終了したようで、クビサは今後、右手や右腕などの機能回復を目的とした本格的なリハビリを行っていくとのことだ。