F1 モナコGP決勝の結果

2011年05月29日(日)

2011年F1第6戦モナコGPが5月29日(日)、モンテカルロ市街地サーキット(1周/3.340km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から決勝が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が順調にトップを走行していたものの、1回目のタイヤ交換に手間取り、2番手スタートのジェンソン・バトン(マクラーレン)に抜かれてしまう。そして、1回目のピットストップ後にバトンがソフト側のタイヤを装着したのに対し、ベッテルはハード側のタイヤを装着。これでトップを走るバトンと2番手ベッテルの差が広がっていった。

だが、バトンが2回目のタイヤ交換を行った直後、クラッシュなどでコース上に止まったクルマがあるためセーフティカー導入。バトンがピットストップを3回行う戦略を採用した一方、ベッテルはピットストップを1回のみにする戦略。トップはベッテル、2番手バトンという状態で終盤戦を迎えた。

ベッテルがペースを落として走行する中、最後のピットストップを終えて3番手に後退したバトンはベッテルより約2秒速いペースで走り、トップのベッテル、2番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3番手バトンによる優勝争い繰り広げられることに。

しかし、残り数周となったところで多重クラッシュが発生。ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)のクルマに救急車が横付けされる事態となり、これで赤旗が出されてレース中断。この時点では、セーフティカー導入をうまく活用してタイヤ交換を行った小林可夢偉(ザウバー)が4番手につけている。

このレース中断の間、多くのクルマがタイヤを交換して残り数周の戦いに備えた。残り2周となったところで、可夢偉はウェバーに抜かれてしまい、5番手に後退。その一方トップでは、ベッテルがリードを守りきって優勝。今季5勝目、モナコGP初優勝を決めた。

また、可夢偉はルイス・ハミルトン(マクラーレン)にも追い詰められたものの、5位の座を守りきってゴール。自己最高位を更新しただけではなく、日本人ドライバーのモナコGP最高位となった。そして、第2戦マレーシアGP以来5戦連続での入賞となり、こちらも日本人ドライバーの最多記録更新となる。

2位から10位までの結果は次のとおり。

2位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、4位マーク・ウェバー(レッドブル)、5位小林可夢偉(ザウバー)、6位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、7位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、8位ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、9位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、10位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。

このレースのファステストラップは、マーク・ウェバー(レッドブル)が78周目に記録した1分16秒234だった。

2週連続の戦いを終えた2011年のF1。次の舞台は北米カナダとなる。2011年F1第7戦カナダGPは、6月10日(金)現地時間10時(日本時間23時)に開幕。決勝は、12日(日)現地時間13時(日本時間26時)にスタートする。

【結果】モナコGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
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