2012年のアメリカGP開催を目指すテキサス州都オースティンだが、その頭上には暗雲が立ち込めている。
テキサス州の会計監査官がサーキットへの支援に関して納税者のあるグループから告訴されていることが明らかとなってすぐ、オースティン市議会は基金の投入についての投票を行うため、会合を行っていた。
しかし、地元局の『KXAN』、『KVUE』、『YNN』と『American Statesman(アメリカン・ステイツマン)』は、この投票が1週間延期され、これまでF1プロジェクトに反対してきた新しい議会メンバーが投票を行う可能性があると伝えている。
サーキットの会長を務めるスティーブ・セクストンは、「われわれはこの会合で支持を受けていると感じた。前進するために必要な承認が今日にでも得られると思ったが、どんな支持も歓迎だし、勇気づけられるよ」と語り、次のように加えた。
「3億ドル(約240億円)ものプロジェクトだ。来週の水曜日の決議に向けて支持を得て、前進したいね」
このF1プロジェクトの弁護士を務めるリチャード・サトルも、神経質になっていることを認めた。
サトルは次のように述べている。「今は毎日、神経質になっている以外、何も言うことはない。一押しされるだけで、このプロジェクトが失敗に終わるという恐怖に襲われそうな状態だ」
この会合の際、サトルは遅延の発生が「最大の懸念」と加えていた。一方、オースティンのリー・レフィングウェル市長は、この遅延によって「今回のプロジェクトが終わってしまう」可能性もあるとコメントした。