エンジンの1万8000回転維持を望むF1開催者

2011年06月28日(火)

F1グランプリ主催者の大多数が、将来へ向けて提案されたエンジンルールに不服であることを明かし、レースをボイコットするつもりであると脅している。

チームと各エンジンメーカーが2014年にV6エンジン導入を同意したことで、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)は議論を呼んだ2013年からの4気筒ターボエンジン導入というルールを廃止する予定だ。

しかし、中国GPと韓国GPを除くすべての開催者はいまだ快く思っておらず、もし、回転数の限度が2014年以降も1万8000を維持しないなら、F1から撤退して代わりにアメリカのインディカーレースを開催するという文書に署名した。

この文書の日付は先週、ロンドンで開かれたF1委員会の1日後で、将来の新エンジンの音についてのルールが「現在のV8エンジンの音と同じものになるべき」と書かれている。

F1最高権威のバーニー・エクレストンは『SID通信』に、自身がこの文書の存在を知っていたこと、そして開催者を支持していることを告げた。

オーストラリアGP開催者のロン・ウォーカーは、提案された低い回転数のエンジンは「ブリキ缶がガラガラ音を立てているようなもの」になるとコメントしたと、『UK Express』は伝えている。この文書は、ウォーカーの書斎で書かれたものだという。

ウォーカーは、「われわれは、顧客の基盤を破壊してもらうつもりはない。FIAにもそれではF1サーカスが運営していかないと伝えた。音はブランドの一部なんだ」と語っている。

また、ウォーカーはエクレストンが開催者の立場を支持していることを認めている。

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