2011年F1第9戦イギリスGPフリー走行3回目が、7月9日(土)の現地時間10時(日本時間18時)から60分間、シルバーストン・サーキット(1周/5.891km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は、7番手になった。
セッション開始時の天候は曇り、気温17℃、路面温度は18℃。前日は1日を通じて路面がぬれている状態だったが、このセッションは路面がドライの状態でスタート。開始から約5分で全車がシステムチェックを行うインストレーションチェックを終えた。
開始約10分で多くのドライバーが走行を始めたが、すぐに最終コーナー付近で雨が降り始めてしまう。しかし、強い雨ではなく、各車とも走行を続けている。
開始約20分、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップタイムを更新。ウェバーのタイムは1分34秒699だった。その直後、小林可夢偉(ザウバー)が1分35秒432を記録して2番手に。最終コーナーやホームストレート付近では、まだ雨が降り続いている状態。また、雨が強くなってきており、ドライタイヤでコース上にいるクルマはスロー走行を強いられている。
雨が強まったことを受け、全ドライバーがガレージへ戻ったが、雨はすぐに弱まったようで可夢偉がコースイン。タイヤは、ハード側のドライタイヤを装着している。ほかにも多くのドライバーがコースイン。可夢偉以外のドライバーは、ソフト側のタイヤを装着しているドライバーが多い。
残り約25分、まずはハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がソフト側のタイヤで1分34秒423を記録してトップに。しかしその直後、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が1分33秒044を記録。ロズベルグがトップに浮上した。このほかにも、ソフト側のタイヤでコースインしたドライバーが次々にタイムを更新し、順位が目まぐるしく入れ替わっている。
そんな中、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はハード側のタイヤで1分33秒227を記録して2番手に。ロズベルグがソフト側のタイヤで記録したトップタイムから、わずかコンマ2秒しか遅れていない。その後、アロンソがさらにタイムを更新。1分32秒843を記録してトップになった。
残り約15分、ソフト側のタイヤを装着した可夢偉が1分33秒014を記録して2番手に浮上。しかし、残り約10分でパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が1分32秒469を記録し、トップになった。その後、トップタイムの更新が連続。最終的には、それまで下位に沈んでいたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分31秒401を記録してトップになった。
しかし、2番手につけたアロンソも1分31秒464を記録。ベッテルとアロンソのタイム差は、コンマ1秒以下になっている。可夢偉は結局、1分33秒014が最終的なタイムになり、7番手でこのセッションを終えた。
・【結果】イギリスGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など