マクラーレンのジェンソン・バトンは、フェラーリへの移籍の可能性を否定しなかった。
マクラーレンはバトンに対する2012年の契約選択権を持っており、今後数週間のうちにそれを行使とするとみられている。
しかし、もしマクラーレンがその契約オプションを行使しなければ、バトンがフェラーリへ移籍し、フェリペ・マッサの後任になるという見方が現実味を帯びてきそうだ。
イギリスGPが行われているシルバーストンでスペインの『AS』紙からフェラーリ移籍の件について尋ねられたバトンは、次のように答えた。
「まだ子供だったころから、3つのチームで走ることを夢見ていたよ。それはマクラーレンとウィリアムズ、そしてフェラーリなんだ」
「ウィリアムズで走る夢は、F1キャリアの初めのころにかなったし、そして今はマクラーレンにいる」
「先のことについては分からないよ。でもレースで勝つために戦えるクルマを手に入れたいね。この先何が起こるかなんて誰にも分からないけど、現時点では、今僕の手にあるものに満足しているんだ」
バトンはまた、これまで2回チャンピオンに輝き、フェラーリで明確なナンバー1ドライバーだとみなされているアロンソとチームメートになることにも、問題はないと語っている。
「もし僕らがチームメートだとしても、フェルナンドと僕には何の問題もないよ。アロンソはすごいドライバーだし、僕もとても尊敬している。彼となら一緒にすごいことができるんじゃないかな」
バトンはさらに、これからF1キャリアをスタートさせる若手にとって有益になると思われる計画を明かした。
2009年のチャンピオンであるバトンは、『Reuters(ロイター)』に対し、自身のマネジャーであるリチャード・ゴダードとともにドライバー・マネジメント会社の設立に向けた準備をしていると明かした。
「F1を引退してからじゃなくて、F1にいる間にね」
「皆にとってとても有益だと思うよ。特にイギリスの子供たちにはね。でも彼らだけのためのものではない。何人も誘いたい子がいるよ。だからすごくワクワクすることになると思う