F1幹部のひとりが、F1のスポンサーシップの取引にかかわることを狙っているようだ。
イギリスの『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』紙は、創立者のマーティン・ソレル卿が率いる世界的な通信サービス企業WPPがF1最大のスポンサーシップ・エージェントであるジャスト・マーケティング社の少数の株を取得していると報じた。
ソレル卿は、F1を運営するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の親会社である投資ファンド、CVCの取締役のひとりである。
ソレル卿は、モータースポーツとF1は非常に大きな産業となったと述べると同時に「マーケティング面ではもっとプロフェッショナルなアプローチが必要だ」と語った。
かつてジャスト・マーケティング社を率いていたザック・ブラウンは、LGやジョニー・ウォーカー、そしてUBSといったF1のスポンサー企業との関係を取り仕切っている。
「モータースポーツはとても興味深い分野だよ。非常に世界規模で、多くの人たちが注目している。そして、そのレースというライブイベントを通じて実に多様なメディア、そして新たなメディア開拓の可能性を秘めている」とソレル卿は語った。
ザック・ブラウンは、取引が進んでいるとした上で「結果としてより多くのスポンサーとカネをこのスポーツに持ち込むだろう」と自信を見せる。
しかし、ブラウンはF1の不変的な政治スタイルはいくつかの潜在的スポンサー加入の障害になっていると懸念している。
「私は時代やニーズに合わせて柔軟性を持たせるべきだと考えている。そして、そのF1の政治事に我慢できないからこのスポーツに協賛しないスポンサーがいくつかあると確信している」とブラウンは語った。