ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)は、チームメートのヤルノ・トゥルーリにスピードが戻ったことを喜んでいる。
ベテランでイタリア人ドライバーのトゥルーリは今シーズン前半にチーム・ロータスが使用していたパワーステアリングの扱いに手こずっていた。第11戦ハンガリーGPでチームのクルマT128に新たなパワステ装置が取り付けられることが決まっていたため、ニュルブルクリンクで行われた第10戦ドイツGPではコクピットをリザーブドライバーのカルン・チャンドックに譲り、トゥルーリはレースに出走しなかった。
トゥルーリはハンガロリンク(ハンガリーGPの開催地)から使用を始めた新しいパワステ装置に心から満足しているようだ。
『motorline.cc』にコバライネンはこう語っている。「新しいステアリングがヤルノに合っていたのは、僕も含めてチーム全体にとっていいことだよ」
「ひとりで仕事をしていたら、自分がしっかり仕事をできているのかわかるはずがないんだ。いい比較対象が必要なんだよ」
「カルンは(ドイツで)尊敬に値する走りを見せてくれたけれど、ヤルノの方が経験豊富なんだ。そして、僕たちのチームは今、経験豊富な人を必要としている」
「チームメートが強ければ強いほど、クルマにいい感触を持ってくれればくれるほど、僕にとっても状況は良くなるんだ。限界までドライブすることができるようになるからね」とコバライネンは締めくくった。