2012年F1、タイヤ使用数ルールが変更か

2011年08月12日(金)

2012年のF1シーズンで、タイヤの使用数制限に関するルールに若干の変更が加えられる見通しだ。

2010年まで単独のタイヤサプライヤーであったブリヂストンに代わり、今年からF1にタイヤを供給しているイタリアのタイヤメーカーであるピレリ。そのピレリはレース内容をより興奮できるものにするため、性能低下の早いタイヤを造るよう依頼されていた。そして、F1の商業面を取り仕切っているバーニー・エクレストンがイタリアの有力スポーツ紙の『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』にピレリは見事にその要求に応えてくれていると、称賛のコメントを寄せた。

しかしエクレストンは同時に、ドライバーが決勝のために新品のタイヤを温存する傾向があり、予選は「退屈」であるとも語った。そして、「問題の解決方法はいたってシンプルだ。もっと多くのタイヤセットをドライバーに与えればいいだけだ」と述べた。

2011年のルールでは、予選と決勝を通じて各ドライバーが使用できるタイヤは、グリップ力は劣るが耐久性に優れているプライムタイヤ(ハード側タイヤ)と、耐久性は劣るがグリップ力に優れたオプションタイヤ(ソフト側タイヤ)が各3セットずつとなっている。このように使用可能なタイヤのセット数を制限することで、あるドライバーは普段よりも予選で上位グリッドを獲得することもある。しかし、タイヤを消耗してより上位の予選結果を獲得するよりも、上位進出をあきらめて、決勝に向けて新品タイヤを温存する作戦を採用するケースが多いのが現状だ。

ピレリのモータースポーツ・ディレクターのポール・ヘンベリーはスペインの『AS』紙に対し「その通りだ。われわれはそのような事態を発生させないよう手を打つ必要がある」と語った。

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