今週末、開催されるF1第12戦ベルギーGP。その舞台となるスパ・フランコルシャンの名物コーナー、オー・ルージュで、既報の通りDRS(空気抵抗低減システム/可変リヤウィング)の使用が禁じられた。
DRSは、フリー走行と決勝では自由に使用することが可能だが、決勝は指定された区間しか使用できない。計測区間で、前を走るクルマに1秒以内に近づいていればDRS使用可能区間で、リアウイングを可変させることができる。だが、モナコGPの開催地であるモンテカルロ市街地コースのトンネルと、ベルギーGPのオー・ルージュでは使用できない。
22日(月)に『BBC(英国放送協会)』が伝えたところによると、モータースポーツ統括団体のFIA(国際自動車連盟)は、安全上の理由から全チームに対してDRS使用禁止を通達したという。オー・ルージュは、急激な坂を左、右と舵を切って駆け上って行く高速の難しいコーナーだ。
ベルギーGP決勝では、DRS使用可能区間は、たったひとつ。オー・ルージュを過ぎて、ケメル・ストレートからレ・コームまでとなる。
マーク・ウェバー(レッドブル)は次のように発言している。「現代の発達した安全基準をもってしても、あそこ(オー・ルージュ)ではコースアウトしたくないよね」