レッドブルが、レースドライバーであるマーク・ウェバーの残留を正式発表。来季もセバスチャン・ベッテルとウェバーという布陣が維持される。
2007年にレッドブルへ加入したウェバー。2009年からは、レッドブルの育成ドライバーであるベッテルがチームメートとなり、昨年にはベッテルがF1史上最年少でチャンピオンに輝いた。その一方でウェバーは、チームがベッテルを優遇していると不満を漏らすこともあり、チーム首脳陣との対立がうわさされることもあった。
2010年限りでレッドブルを離脱する可能性もあると報じられたウェバーだったが、結局はレッドブルとの契約を更新。しかし、ウェバーとのレッドブルが結んだのは1年契約。レッドブルは若手の育成ドライバーも多く抱えていることから、ウェバーが今季限りで引退し、レッドブルの育成ドライバーが後任になるのではともうわさされた。
だが、レッドブルは27日(土)にウェバーの残留を発表。今回も1年契約となっている。ウェバーは契約更新について、次のようなコメントを残した。
「F1のトップレベルでレースを続けたい。だから、もう1年レッドブル・レーシングに残るという決断は、考えるまでもなく下せるものだよ。自分自身とチームのために、可能な限りいい結果を残すというモチベーションは今でも高い」
「この5年間、僕たちは懸命に働き、競争力が高く、タイトルを獲得できるクルマを造れることを証明した。2012年にも全戦で、自分自身とクルマの限界に挑むことを楽しみにしている」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、「マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルというペアは、非常に強力なものだ。彼らはお互いを激しく刺激し合っており、このペアで4シーズン目を迎えられ、われわれも非常に喜んでいる」
なお、ベッテルは2014年までの契約をレッドブルと結んでいる。