「ロバート・クビサの今シーズン復帰は見込めない」とロータス・ルノーGP

2011年08月30日(火)

ロータス・ルノーGPのチーム代表であるエリック・ブーリエは、現在ケガで療養中のロバート・クビサについて、今シーズンの復帰は見込めないと明らかにした。

今年2月にラリーの事故で大ケガを負ったクビサは、ひじの運動機能回復のための手術を終えた。

「この手術が最後のものとなる。ついに本格的なリハビリを始めることができるだろう」ベルギーGPの際、会場となったスパ・フランコルシャンでブーリエはこのように述べた。

クビサの復帰の時期については、いままでにさまざまな説が流れており、その中のひとつが、今シーズン終盤に復帰するというものだったが、ブーリエはその可能性を次のように否定した。

「率直に言うと、ないと思う」

ケガから回復には、マシンを運転する感覚を取り戻すことも含まれるとブーリエは理由を説明。そして、そのためにも完全なレース復帰の前にまずシミュレーターでの訓練、サーキットでのテストを経てレースに戻ることが必要だとブーリエは加える。

「来シーズンのいつからでも、彼の準備が整ったときに復帰してもらおうと考えている」

「まずは2009年のマシンを彼のために用意するつもりだ」とブーリエは「Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)」に話した。

クビサの代役を務めていたニック・ハイドフェルドを、ベルギーGPからサードドライバーのブルーノ・セナと正式に交代させたロータス・ルノーGPだが、これにより来季のハイドフェルド続投の可能性は無くなったと見られる。ブーリエは、クビサが来季も復帰できない場合のため、いくつかの選択肢を検討しているようだ。

F1の公式ウェブサイトには、ブーリエの次のようなコメントが掲載されている。

「来季に関しては、複数のシナリオを検討せねばならない。ロバート復帰が、もちろん最善のシナリオだ。ロメ・グロジャン(サードドライバー)も良い状態だな。だが、まずはブルーノが、今後8レースでどのような結果を残すかを見てみる必要がある」

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