ニック・ハイドフェルドに代えてブルーノ・セナをベルギーGP及びそれ以降のグランプリで起用することを決定したロータス・ルノーGPだが、このことに対するハイドフェルドの反応がロータス・ルノーGPのオーナー、ジェラルド・ロペスを驚かせている。
ハイドフェルドはスパ・フランコルシャンで開催されたベルギーGPに先立ち、現在リハビリを行っているロバート・クビサが復帰するまでは、クビサの代理としてレースに出る権利があるとして、裁判所にロータス・ルノーGPが下した決定の無効裁定を求めていた。
これに対し、裁判官は上級裁判所による事情聴取が行われるまでの2レース(ベルギーGPと9月11日に開催されるイタリアGP)についてはセナの出走が認められると言い渡している。
そのハイドフェルドは先週、ベルギーGP開催地であるスパ・フランコルシャンに姿を見せ、裁判官に対して契約を破る意図がないことをアピールしていた。
これについて、ロペスはルクセンブルクの『Tageblatt(ターゲブラット)』紙に次のように語っている。
「驚いたよ。感情的な反応だと言いたいね」
しかし、ロペスはハイドフェルドをセナと交代させるというチームの決断についてはこれを正当であると主張した。
「パフォーマンスが適正ではなかったから、われわれとしては他のドライバーをテストする必要がある。ニックはこれまでずっといい仲間だったが、期待していたものが得られなかったと伝えたよ」
「彼にはこれまでずっと敬意を払ってきていたし、それはこれからも同じだよ。なぜなら彼はまだわれわれのチームの一員だからね」とロペスは語った。