現在ケガで療養中のロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)だが、F1復帰に向けて、まずはトヨタの施設で本格的なトレーニングを開始するようだ。
スイスの『Blick(ブリック)』やドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、クビサがまずドイツのケルンにあるトヨタの最新鋭施設でテストをするのではないかとしている。この施設は、トヨタのF1参戦時にチーム本拠地として使われ、現在では研究開発施設として稼働しており、フェラーリなどのF1チームも開発に使用しているものだ。
トヨタの施設が選ばれたのは、ロータス・ルノーGPが保有しているものよりも高性能のシミュレーターがあるためだという。
さらに、ロータス・ルノーGPのチーム代表であるエリック・ブーリエは、シミュレーターを使った訓練のあと、クビサのためにまず2009年のマシンを用意すると明言している。これは、シーズン中のテスト禁止ルールを回避するための措置。シーズン中にサーキットを実走してのテストは禁止されているが、2年落ちのマシンを使用することでこのルールは回避できる。
現在クビサは、右ひじの運動機能回復のための手術も無事に終え、引き続き入院して経過をみている。これが最後の手術になる予定だ。
手術が無事済んだことを受けて、チームのオーナー企業であるジェニイ・キャピタルの代表ジェラルド・ロペスは、次のようにコメントした。
「まだなんとも言えないが、2、3週間後にはいろいろとはっきりするだろう。われわれは依然として2012年にロバートがレースに戻ってきてくれると信じているよ」