マクラーレンからの信頼が高まるジェンソン・バトン

2011年09月15日(木)

ジェンソン・バトンは、マクラーレンのチームリーダーとしての貫録が出てきたという意見が、F1関係者の間で多くなってきた。

2009年にブラウンGP(現メルセデスGP)で念願のチャンピオンに輝き、2010年にマクラーレンへ移籍したバトン。しかし、マクラーレンへの移籍は「ライオンの巣に踏み込むようなものだ」と多くの関係者は考えていた。というのも、マクラーレンには、同チームが幼いころから手塩にかけて育ててきたルイス・ハミルトンが所属しており、マクラーレンはハミルトンを優遇するとみられていたためだ。

ところが、2011年シーズンのハミルトンは問題を抱えてしまうことが度々あり、現在ではバトンがハミルトンよりも9ポイント多い167ポイントを獲得し、ランキングではハミルトンより2つ上位の3位につけている。

そのバトンが『Telegraph(テレグラフ)』紙に、タイトルを取った2009年よりもドライビングが上達したと語った。

「チャンピオンになった後だと、余裕をもって自分のチームのことを把握したり、サーキットの外で快適な場所にいたりすることができるんだ」

「この前のイタリアGPの土曜日(10日)、僕は担当のエンジニアやメカニックたちと一緒にディナーへ行った。別にルイスたちへ対する競争的な意味合いはないよ。彼らがこなしてくれている懸命な作業への、ほんのお礼のつもりさ」

バトンはさらに、マクラーレンの2012年に向けたマシンの開発においても、自身の役割は充実したものだとし、次のように加えた。

「僕が言うことを、みんながちゃんと聞いてくれているんだ。シミュレーターに入るたび、僕が特に必要だと感じているものをテストしている。僕自身が発言する回数がこれまでよりも多くなったって訳じゃないと思うけど、みんながより注意深く僕の意見に耳を傾けてくれているんだと思う。いいことだよね」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース