ルイス・ハミルトン、振る舞いへの批判が高まる

2011年10月11日(火)

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、日本GPが行われた鈴鹿でもその振る舞いがやり玉に挙げられてしまった。

このところ、ハミルトンの攻撃的なドライビングやメディアに対する態度などが問題になる場面が多く、6日(木)に行われた記者会見の場においてもその問題が持ち上がっていた。シンガポールGPでのフェリペ・マッサ(フェラーリ)との接触を乗り越える、と明言したときのハミルトンは明らかに怒りを見せていた、とその場を見ていた人物が語っているのだ。

しかし、日本GPの予選終了直前にコースインし、最も路面の状態が良くなるセッション終了間際に最後のタイムアタックを開始しようとしたハミルトンだが、シケインでミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)やマーク・ウェバー(レッドブル)と交錯。結局、タイムアタックをできなかったハミルトンは予選終了後、シューマッハやウェバーについて「非常識だ」と語った。

予選を3番手で終えたハミルトンだが、予選上位3名の写真撮影に望む際にハミルトンが怒りを感じていたことは明らかで、シューマッハとウェバーが「一体何を」考えていたのかわからないと話していた。

その一方でシューマッハは、終了時間が迫る中であれほどゆっくりと走るのは「愚かだ」と話し、ウェバーも「チームは“何をしている。時間がないぞ”と言っていた」と明かして、ハミルトンに非があることを示唆した。

「ルイスはブロックしようとしていたけれど、僕は走り続けたよ」とウェバーは加える。

後になってハミルトンはこの件を「僕のミスだ」と認めている。

1992年のF1チャンピオンであるナイジェル・マンセルは今回の騒動を、波乱万丈なシーズンの一幕だ、と『Daily Mail(デイリー・メール)』紙に話した。

「ルイスは振る舞い方を学ばなくてはならない。もっと別のことに目を向けるべきだ」

「もっとうまくクルマを走らせなければならない。今季、何度もルイスが見せたよりもうまくだ。多くの場合、ルイスは事故が起こるような位置にクルマを持っていっていた」

さらに、ハミルトンはミスをした後の態度についても考え直すべきだとマンセルは諭している。

「こういったことが起こったときに、そのことはそのこととして受け止めさせ、その後でどのように振る舞うべきかを教えられる、そしてルイスがその言葉を聞き入れられるような人物が必要なんだ」

そしてハミルトンは、日本GPの決勝でもマッサと接触。再びマッサの怒りを買っていた。

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