コンストラクター定義違反はない、とマクラーレンのボス

2011年11月01日(火)

マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュは、マクラーレンのようなチームはすでにF1における“コンストラクター(製造者)”の定義に違反しているという異議について、これを受け流している。

今週ジュネーブで開催されるF1委員会において、ある議題が上程される予定だが、その結果によっては小規模チームに対して完全なカスタマーカーを販売することが合法化される可能性があるものだという。

ちなみに、現在の規則では、F1に参戦するチーム(=コンストラクター)は独自にクルマを製造(エンジンは除く)しなくてはならないということになっている。しかし、そのためにF1参戦のコストが高騰することもあり、他者が製造したクルマ(カスタマーカー)を購入することで参戦を可能とすべきだという意見も多い。

しかし、マクラーレンのチーム代表であるとともに、FOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション/F1チームによって組織されたレギュレーション等に関する協議機関)の会長職にもあるウィットマーシュはこれに対して反対の立場をとっている。

だが、この議題の発議者(現在フェラーリエンジンを搭載しているチームだとされている)は3日(木)の会議において、マクラーレンを例に上げ、すでにマクラーレンは顧客であるフォース・インディアやヴァージンに対して、その知的財産を利用させているとの異議を唱える予定だと伝えられている。

ウィットマーシュは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、ビジェイ・マリヤ代表が率いるフォース・インディアとの間で実施されている技術契約(主にトランスミッションと油圧関連システム)に関して次のように述べ、その関連性について否定している。

「われわれのフォース・インディアとの合意事項はF1を統括しているFIA(国際自動車連盟)及びFOM(F1の商業権を管理する団体)の承認を得ているものだ。これは第三者からの支援が許されている特定の分野に関する協業に過ぎない」

一方、ヴァージンとの契約は主に設備の貸与となっている。

「われわれにとって、これはルールの範囲内でのビジネスモデルだ」

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