2011年F1開幕戦に予定されながらも、政情不安から開催が中止されたバーレーンGPの2012年開催が瀬戸際に立たされている。
23日(水)に2時間をかけて500ページに及ぶバーレーン審査委員会作成の報告書を読み込んだイギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』のトム・キャリー記者は、今季開幕戦をキャンセルしたバーレーンの情勢は今も不安定で、「多くの拷問」と政府による弾圧が続いており、「国内情勢は今も非常にデリケート」だと伝え、こう加えた。
「来年4月に予定されているバーレーンGPも、予断を許さない状況だと私は思う」
「F1チームとスポンサーは状況を判断するため、(この報告書に対する)世間の反応をうかがっている」
「2012年のカレンダー上で開催時期を後ろにずらすような措置が取られても、私は驚かない。アブダビと同時期の開催になる可能性もある。次回の世界モータースポーツ評議会でカレンダーがいったん承認されれば、時間を稼げる」
同じイギリスの『Guardian(ガーディアン)』紙からF1記者ポール・ウィーバー記者も、バーレーンが2012年カレンダーに「生き残るには難しい」状況に直面していると伝えた。
しかし、F1最高権威バーニー・エクレストンは、「開催を妨げるような何か恐ろしいことが起きない限り」、来年のバーレーンGPは予定通り開催されると明言している。