ケーターハム(現チーム・ロータス)の2012年F1マシンが、統括団体FIA(国際自動車連盟)が課す条件をクリアし、走行可と判断された。これでケーターハムは、シーズン前テストで新車を走らせることが認められる。
新ルールでは、来季に向けた各チームのマシンは、衝突時の安全性を確認するクラッシュテストに合格しなければ、テスト走行さえできないことになっている。
今回のニュースはケーターハムの最高技術責任者マイク・ガスコインが17日(土)に、ツイッターで明らかにしたものだ。
「とても良い週になったよ。火曜日(13日)にはチーム名が(チーム・ロータスから)ケーターハムとなり、今日はわれわれにとって最初のシャシー、CT-01がFIAのすべてのホモロゲーション(認証)テストに合格した」
さらに「みんな、素晴らしい働きをしてくれたよ」とチームへのねぎらいの言葉でしめくくっている。
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』によると、同チームのエースドライバーとなるヘイキ・コバライネンも前向きに来季を見据えているようだ。
「来シーズンは中団チームと戦えると思うよ。調子がよければポイントも狙えるんじゃないかな」とコバライネンはコメントしている。
また、放出のうわさが出ているチームメート、ヤルノ・トゥルーリも来シーズンに対して次のように展望を述べている。
「今年はずいぶん苦しんだから、来年はもう少し明るいといいね」
「新たなプロジェクトはみんなの希望と善意のかたまりさ。でも最終的に重要になるのは、どんなマシンをサーキットに送り出せるかということのみだからね。時間は待ってくれない」
今季の途中にはモチベーションの低下もささやかれたベテランのトゥルーリだが、走り続ける意欲もチーム残留の望みも失っていない。
「(所属していたチームである)トヨタがF1から撤退して以来、F1以外のカテゴリーに参戦することも考えたよ。でもその時チーム・ロータスを信じようと決めたんだ。今も信じているよ」