フォース・インディアでのレースシートを喪失したエイドリアン・スーティルが、2012年のF1残留に向けて焦らずに道を模索するという見解を示した。
2011年シーズンをまずまずの成績で締めくくった28歳のスーティルだったが、同チームのリザーブドライバーを務めていたニコ・ヒュルケンベルグに来シーズンのドライバーシートを奪われる形となった。現在スーティルに対してウィリアムズが興味をしめしていると憶測されている。しかし、その理由はスーティルのじゅん沢なスポンサー資金であるという見方も根強い。
スーティルの母国ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・ モートア・ウント・シュポルト)』によると、スーティルとマネジャーのマンフレッド・ジマーマンは2013年にフェリペ・マッサ(フェラーリ)の契約が切れるタイミングにあわせて、フェラーリへの移籍を狙っていて、そのために当面はウィリアムズとの1年契約を結ぼうと動いているという。
「われわれは決して焦っていない。来季のテストが始まる2月7日まで猶予はある」とジマーマンは『Sport1(シュポルト1)』に対し強調している。
その一方、フェラーリへの移籍を狙っているといううわさに対しては明言を避け、その場をにごした。
「いま話し合いをもっているチーム名を明かしてしまうのは懸命な戦略とは思えない。われわれの選択肢は秘密にさせてもらうよ。そして最良とされる道を選ぶ」とジマーマンはコメントした。