2011年のF1で、レース中に最も多くの追い抜きを成功させたのはミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だった。小林可夢偉(ザウバー)は、3位にランクインしている。
これは、メルセデスGPが集計したデータとして、『Autosport(オートスポーツ)』が報じたもの。これによると、シューマッハが今季に見せた追い抜きは116回だったという。
オーバーテイクと呼ばれるレース中の追い抜きは、モータースポーツ最大の見せ場でもあるが、今季のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のように、上位からスタートすることが多かった場合、オーバーテイクの数が減ってしまうのも事実だ。それとは逆に、予選で苦しみながらも決勝で順位を上げていくレースが多かったドライバーは、オーバーテイクの数が多くなる。
そのため、オーバーテイク回数のトップ5を見てみると、1位シューマッハ(116回)、2位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ/114回)、3位小林可夢偉(ザウバー/99回)、4位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ/94回)、5位パストール・マルドナード(ウィリアムズ/91回)となっており、シューマッハ以外にトップチームのドライバーは入っていない。
その一方で、15回という年間最多ポールポジション記録を塗り替えたベッテルは今季、27回しかオーバーテイクを見せておらず、下から4番目の25位だった。