ロータス・ルノーGP「チーム名問題はお金が原因」

2011年02月01日(火)

「ロータス」の名をめぐって2つのF1チームが対立しているのは、単純にお金をめぐるものだ。ロータス・ルノーGPのチームオーナーであるジェラルド・ロペスが語った。

スポーツカーメーカーのロータスは昨年、マレーシアの実業家トニー・フェルナンデスのF1チームに名称の使用許可を与え、フェルナンデスはロータス・レーシングとしてF1への参戦を開始。しかしロータスは、1年限りで名称の使用許可を取り下げた。

そしてロータスは今年、ルノーF1と提携し、ロータス・ルノーGPとしてF1に参戦する。その一方でフェルナンデス側は、ロータスが管理していなかった「チーム・ロータス」の名称権を獲得し、チーム・ロータスとして今年のF1にエントリーした。

さらに混乱を招くことに、両チームとも今年はルノーエンジンを搭載することから、ロータスの名を冠し、ルノーエンジンを搭載するチームが2つ存在する状態になっている。しかし、双方とも「ロータス」の名を語る権利を主張して譲らず、この問題は法廷で決着する見通しだ。

この問題についてロペスは、フェルナンデスが求めているのは歴史あるロータスの名を語る名誉ではなく、お金のみだとして、次のように語った。

「私は長年メディアと付き合ってきた。F1だけではなく、ビジネス界でもね。憶せずハッキリと発言するべきときもある。誰かが物事をねじ曲げようとしていれば分かるものだ」

「1マレーシア・レーシング(チーム・ロータスの運営母体)がチーム名を変えたら、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/F1の運営会社)からの分配金を失ってしまうんだよ」

「彼らにとっては一大事だ。私が彼らの立場だったら、そんな事態は歓迎できないだろう。だが、現実を見つめようじゃないか、これはお金の問題だ。それ以外の何物でもない」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース