2011年の開幕戦まで1ヶ月を切ったが、マクラーレンの新車のパフォーマンスがどの程度のものなのか未知のままである。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の専門家たちは、マクラーレンの新車MP4-26が開幕戦の段階では最も革新的なクルマになるだろうと報じている。
しかし『Autosprint(オートスプリント)』によると、最近行われたヘレステストでマクラーレンの新車は、「どの程度の競争力があるのか示していなかった」という。
マクラーレンの元コーディネーターであるジョー・ラミレスはテストの際にピットを訪れ、技術者たちがとても忙しく取り組んでいたため、可変リアウイングのテストを行う時間がなかったと伝えている。
その代わり、チームが専念したことは排気口、ディフューザー、そしてエンジンカバーのレイアウトを含め、根本的な配置をテストすることだった。
「マクラーレンが考えすぎたという危険もある」と報じられている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「この新車には、型にはまったものがほとんど何もない」と伝え、さらにこう加えている。
「(ヘレスでの)最初のテストは答えよりも疑問を生み出した。マクラーレンは勇気を見せたが、見せすぎのような気がする」
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に、「フェラーリはとても速い。マクラーレンとメルセデスGPは、どの位置にいるのかまだ分からないね」と話している。