ピレリの摩耗はショーのためとマクラーレン

2011年03月05日（土）

[+] 写真を拡大

2011年のピレリタイヤへの批判がささやかれる中、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはピレリの肩を持っている。

性能低下の激しいタイヤに嘆きの声を上げるドライバーも多いが、F1チームによって組織されるFOTA（フォーミュラ1チームズ・アソシエーション）の代表でもあるウィットマーシュは、この見方がやや不公平だと考えており、こう語る。

「摩耗の激しさに不平を言っているが、新品時のグリップのよさは誰も口にしない」

『Motor Sport（モータースポーツ）』誌の取材に対してウィットマーシュは「新品のときのグリップが高いからこそ、摩耗も大きいんだ。ドライバーとチームは多分、表現に気をつけたほうがいい」と述べており、オランダのウェブサイト『f1today.nl』もウィットマーシュの発言を掲載している。

「クルマに乗って文句を言うのは簡単だが、ピットストップの回数は増やしたいし、レースのどの段階においてもタイヤと戦うクルマの姿が見たい。これはショーの一部だよ」

ウィットマーシュは続ける。「ブリヂストンはずっと素晴らしいパートナーだったが、FOTAでの私の立場だと、ここ数年タイヤにもリスクを持たせるべきだとの意見が聞かれていたよ」

「けれど、いまや大々的にピレリのタイヤの摩耗がひどいと批判されている」

「タイヤサプライヤーの仕事には感謝するばかりだ。われわれはショーを面白くするために摩耗度の高いタイヤを求めてきた」

この記事をシェアする