WRC(世界ラリー選手権)の第3戦ラリー・ポルトガルが、3月25日(土)から27日(日)にかけて行われ、シトロエンのセバスチャン・オジエがラリー・ポルトガルの2年連続優勝を達成。キミ・ライコネンは7位だった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。
1年前、国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権(WRC)初優勝を遂げたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が、同じラリー・ポルトガルで2連勝を飾りました。完璧なレースを走り、最初にアルガルヴェに戻ってきたのです。セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は2位となり、新しく投入されたDS3 WRCは初めてのワンツー・フィニッシュを成し遂げました。ローブ/エレナ組はミッコ・ヒルボネンと激しいドライバーズタイトル争いを繰り広げています。
ラリー・ポルトガルの最終日となったデイ3、シトロエン・トタル・ワールドラリーチームは、3位に4分以上の差をつけて1、2位でスタート。レース最終日の主導権をしっかり握りました。全長31.04kmからなるサンタナ・デ・セラ1(SS15)では、2度目にパワーステージとして走る際に備えてペースノートを確実なものにすることに集中しました。次のSSでは最終ステージに向けてマシンとタイヤの調整に専念する走りをしました。
最終日の狙いは、シトロエンDS3 WRCのワンツー・フィニッシュを確実に決めることに加え、最終のパワーステージでボーナスポイントを獲得することにありました。パワーステージは少しウエットなコンディションでスタート、しかし車が走るにつれ路面はドライになってきました。2つのSSでは、ペター・ソルベルグにトップをとられましたが、最終SSで最速タイムを叩き出したのはセバスチャン・ローブでした。ラトバラが2位、セバスチャン・オジエは3位で、世界王者に7度輝いたローブを倒すことはできませんでした。
アルガルヴェ・スタジアムに戻ってきたシトロエン・トタル・ワールドラリーチームは、今回のシトロエンの圧勝とチームメイトのローブから3度目の勝利を奪ったオジエの優勝に沸きました。
チームから歓喜で迎えられたオジエは喜びを語りました。「完璧な週末だった。初日をうまくコントロールし、ここぞというときにプッシュした。勝利から半年遠ざかって、ちょっとイライラしはじめていたから、今回のワンツー・フィニッシュ、そしてパワーステージでのポイント加算はチームにとって大きいね。これで気分一新だ。ラリー・メキシコではがっかりしたけど、今回ポイントをしっかりゲットしたことで、年間チャンピオンへ向けて再スタートだね。全力でサポートしてくれたチームに感謝したい。この優勝をチームで喜べることが何よりうれしいよ」
セバスチャン・ローブは2位フィニッシュ、最終ステージでの追加ポイントもあって20ポイントを獲得しました。これでドライバーズタイトル争いでミッコ・ヒルボネンと並びました。「僕たちの優勝の望みは、昨日消えてしまった。ミッコのマシンが巻き上げるダストのおかげで30秒ロスしたからね。だから2位を狙うしかなかった。パワーステージは厳しい戦いになると思っていたけど、ボーナスの3点を取れてよかった。僕たちにとってもチーム全体にとっても大きい結果だ。タイトル争いは熾烈になりそうだから、3点はとても貴重だ」
今回のラリーに同行したシトロエンのゼネラル・マネージャー、フレデリック・バンゼもチームを讃えました。「1年前、WRC初優勝を遂げて天にも昇らんばかりの喜びを爆発させていた若きドライバー、セバスチャン・オジエは、今年新たな次元へと進化しています。今回の圧勝が何よりの証拠です。今回はコンディションの悪さに泣いたローブも健闘し、シトロエンDS3 WRCは初のワンツー・フィニッシュを決めることができました。これはチーム全員の勝利であり、シトロエンを応援して下さる皆さんに胸をはってご報告できる結果です。ワンツー・フィニッシュをこれからもどんどんお見せできるよう、頑張っていきます!」