ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、自身の将来に関するコメントを二転三転させている。
これまで、マクラーレン以外のチームへ移籍するつもりはないと話してきたハミルトンだが、キャリアを通じて1チームのみに在籍することは「魅力的だとは思わない」と先日にコメント。また、忠誠心には限界もあると語り、これで一気にハミルトンのマクラーレン離脱説が加熱した。
しかしハミルトンはそのすぐ後、「今のチームへの忠誠心は疑う余地がないよ」と話し、マクラーレンを離脱する可能性がないと語った。
だが、ハミルトンのコメントがまた微妙に変化。イタリアの『La Stampa(ラ・スタンパ)』とのインタビューで、ユーモアを交えながら、将来のことは分からないと述べた。
フェラーリに移籍する可能性について、ハミルトンはこう話している。「何だってあり得るよ。僕はピアスを変えたり、髪の毛を伸ばしたり、シューマッハ(ミハエル・シューマッハ/メルセデスGP)のような格好をするかもしれない」
「誰にも分からない」
またハミルトンは、マクラーレンとの現契約が、「2012年末」に満了することを認めた。
その一方、マクラーレンのチーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュは、2017年までハミルトンとジェンソン・バトンという現ラインアップを維持したいと語っている。
これに対し、ハミルトンは「僕の心は残留するように言ってる。11歳の時に初めてマクラーレンに来たんだ。このチームで最も成功したドライバーになりたいと思っているし、チームが僕に残留してほしいと願ってくれたらうれしいよ」とマクラーレン残留が第一希望であることを示唆した。
中国GPで今季の初優勝を記録したハミルトン。しかし、F1にデビューした2007年には、ルーキーとしてタイトルを争いながらも、中国GPのピットレーン入り口でミスを犯してリタイア。このミスは、ハミルトンがタイトルを逃した原因とも言われた。この出来事以来、どのような変化があったか質問され、ハミルトンはこう答えた。
「だんだんミスが少なくなっているし、今はバカな判断をしない。直感よりも経験に頼っているからね」