ウィリアムズのアダム・パー会長は、苦戦の続く同チームがテクニカルディレクターとして技術部門を率いるサム・マイケルを更迭するのではないかという憶測を否定しなかった。
2011年シーズンは、開幕以来厳しいレースが続いているウィリアムズ。パーは『Reuters(ロイター)通信』へ、主な問題は技術面にあると語った。
「もし、サムがチームのために正しいことは辞めることだと思えば、彼は明日にでも辞めるだろう。不平も言わずにね。チームに必要なことは何でもやる。サムはそういう男だ」と語るパーは、ウィリアムズが近い将来に「いくつか変更を行う」ことを認めつつ、組織面の変更では不十分だとだけ語った。
「人事面の変化なしに、現状を変えることはできない」と明かしたパー。決断のいくつかは「厳しい」ものになるだろうと認めた。
ウィリアムズは中国GPにレッドブル流の排気システムを投入し、ルーベンス・バリチェロのクルマでテストを重ねていたが、予選と決勝は従来の排気システムで戦っていた。
「ほかにもわれわれがうまくやれていない部分はある。われわれに創造力や野心が欠けているとは思わないが、十分ではない」とパーは加え、さらに続けた。
「もっとクリエイティブで野心的な人はほかにいるからね」