2011年、KERS(運動エネルギー回生システム)を効率よく使うドライバーの能力を最大限に引き出すために、数チームが革新的な方法を使うようだ。
このように主張するのはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』で、方法としてキックダウンを挙げている。
キックダウンはドライバーがKERSのパワーを作動させるためにフルスロットル(全開)で走らせなくてはならないため、さらなるプレッシャーがかかることになる。
KERSが必要となった時にドライバーが、このシステムを作動させるために右足のアクセルペダルをより強く踏み込む。
ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)は、今季チームに加入したときにKERSに対するキックダウンの提案を受けたと認めた。
「僕にはトラクションコントロールがあったときに、キックダウンを使うっていうアイデアがあったんだ。(以前所属していた)BMWザウバーではそうしていたからね」
ほかに賢い改革をしているチームはメルセデスGPで、足元の空間にある。ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグは、ブレーキを左で踏み、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のリアウイングを作動させるために、3番目のペダルに足を置いているのだ。