ウィリアムズが、テクニカルディレクターとして技術部門を率いてきたサム・マイケルと、空力部門の責任者であるジョン・トムリンソンが今年いっぱいで離職することを発表した。
マイケルは、ロータスやジョーダンといったF1チームに所属後、2001年にエンジニアとしてウィリアムズへ加入。その後、2004年には33歳の若さでテクニカルディレクターに就任し、大きな話題を集めた。しかし、ウィリアムズがかつてのようなトップチームに返り咲くことはなく、マイケルの解雇説もたびたび浮上していた。
一方のトムリンソンは、アメリカのレーシングカーなどに空力面でかかわった後、ジョーダンに加入してF1の世界へ。その後はルノーに移籍し、2006年に空力責任者としてウィリアムズへ引き抜かれた。
ウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは、2人の離職について次のようにコメントしている。
「サムとジョンはともに、才能にあふれた人材であり、10年以上にわたってウィリアムズのため、仕事に没頭してくれていた。しかしながら、チームのパフォーマンスが本来あるべきレベルにないことも彼らは認識している。そのため、チームを再編し、チームが上位へ復帰するために必要な変更を行うために、離職することとなった」
「チームが2011年シーズンの戦いに集中し続けるため、2人とも今年いっぱいは現在の立場にとどまる。プロらしい態度を示してくれたサムとジョンには、心から感謝している」