22日(日)に決勝が行われるスペインGPで優勝戦線に復帰するため、フェラーリがイタリアのバイラノ・サーキットにある長い直線で空力テストを行う。
当初、レッドブルと今季のF1で優勝争いを繰り広げるとみられていたフェラーリ。しかし、実際にシーズンが開幕すると、フェラーリはレッドブルやマクラーレンから大きく後れを取っていた。
これを受けてフェラーリは、総力を挙げてクルマの改良に取り組み、テストが禁止されているプロモーション用の撮影日に新パーツをテストしたと疑われるほど必死な開発を行っている。
そんな中、クルマを改良して挑んだ前戦トルコGPではフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がフェラーリにとって今季初となる表彰台を獲得。そして、アロンソの母国レースとなるスペインGPでは、さらに大規模な改良が予定されていることから、フェラーリやアロンソに対する期待は自然と高まる。
また、スペインGP前にはテストドライバーのジュール・ビアンキがバイラノの直線で空力テストを行うようだ。現在のF1では、シーズン中にサーキットを実走するテストが禁止されている。その代わりとして、日数は制限されているものの、直線での空力テストを行うことが認められており、フェラーリはこれを利用してテストを行うことになる。
「バルセロナ(スペインGP開催地)に新パーツを投入することができ、予選でのパフォーマンスが大きく向上することを願っているよ」とアロンソはトルコGP後に語っていた。