F1スキャンダル首謀者、続々とF1復帰か

2011年06月16日(木)

数年前にF1界で巻き起こったスキャンダルによってF1を追放されていた関係者が、続々とF1界へ復帰する可能性がある。

元ルノーF1(現ロータス・ルノーGP)のマネジングディレクターだったフラビオ・ブリアトーレが、フェラーリのチーム代表に就任するとのうわさが広まっていた。しかし、フェラーリの広報を務めるルカ・コラジャンニが、このうわさを「バカげたこと」と一蹴している。

しかし、それに続いて『f1today.nl』は、コラジャンニがブリアトーレの件を否定したと認めつつも、パット・シモンズもフェラーリで職を得るのではないかという関係者の言葉を掲載している。

ブリアトーレと同じく、シモンズもルノーF1の元チーム首脳であり、ドライバーへ故意にクラッシュすることを指示した『クラッシュゲート事件』の陰謀者として、2013年まで「チーム運営」に関与することを禁止されていた。しかし、今年不振にあえぐヴァージンのコンサルタントとしてF1に復帰している。

さらに別のF1スキャンダル、通称『スパイゲート』の中心人物であるマイク・コフランが、6月にウィリアムズへ加入し、F1に復帰した。

スパイゲートは、2007年に発覚したスパイ事件。当時マクラーレンでチーフデザイナーを務めていたコフランが、フェラーリのF1マシンに関する機密情報が含まれた大量の書類を所持していることが明らかになった。これは、当時フェラーリのスタッフだったナイジェル・ステップニーが提供したものだとされている。

この事件により、コフランはマクラーレンを解雇され、国際レースへ関与することを2年間禁止されていた。コフランは、「この機会を私の事件にかかわったみんなへの謝罪の表れととらえたい」と語り、次のように続けた。

「私は自分自身の行動に心から後悔し、FIA(F1統括団体/国際自動車連盟)から与えられたペナルティーを完全に受け入れた。今願うことは、みんなの尊敬を勝ち取ることだけだ」

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