オースティン市議会が2012年のアメリカGP開催を困難とする決議をするのではないかとの恐れは取り除かれたようだ。
先週、もし議会メンバーが“承認自治体”として調印を行わなければ、レース主催者はアメリカGPを開催するための年間2500万ドル(約20億円)の州予算を確保できなくなるということが明るみにでていた。
議会の承認には、オースティン市がテキサスの『Major Events Trust Fund(大規模イベント信託)』に支援する年間400万ドル(約3億円)も含まれる。レース主催者側がその支払いを約束してはいるものの、先週の報道では主催者側としてはこの400万ドルについては翌年以降の税収によって担保されることを想定しているということだった。
しかし、このほど主催者側がF1との契約のある10年間について、その全額を支払うことで合意したことが明らかとなった。
「これで私が最初からずっと言っていたこと、すなわち、市で先行投資をせず、余計なリスクを抱え込まないようにする、ということが確認された」とオースティンのリー・レッフィングウェル市長が発表している。
市議会が開催される来週までには正式に調印されるのか、との『Austin Chronicle(オースティン・クロニクル)』の問いに対し、レッフィングウェル市長は「そう期待したいね」と答えている。
F1アメリカGPは、2012年F1の第10戦に設定されており、6月17日に決勝が行われる予定だ。