ルイス・ハミルトン(マクラーレン)はまだ今季タイトルを争っている。
こう語るのは、かつて息子であるルイスのマネジャーを務めていたものの、現在はマネジメントを離れ、フォース・インディアのルーキー、ポール・ディ・レスタの面倒をみている父のアンソニーだ。
クラッシュでカナダGP決勝を終えたハミルトンだが、それより以前には、断トツでランキング首位に立っているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)について「もう手が届かない。タイトルに向けてまっしぐらだ」と語っていた。
カナダGPのリタイアにより、ハミルトンはチームメートのジェンソン・バトンとマーク・ウェバー(レッドブル)にポイントで追い越され、ランキング4位に後退した。
ハミルトンは言う。「モナコ、カナダと残念な結果が続いたので、バレンシア(ヨーロッパGP/26日決勝)で挽回したい」
しかし、ハミルトンの実力があれば、いい成績を残すのはたかだか1回ではないと父アンソニーは語る。11月下旬の今季最終戦で最後にチャンピオンとして笑うのは、自分の息子と確信している。
「もし私がギャンブラーなら、今季選手権を制する選手としてルイスに賭けるね。さぞかし儲かるだろうな。彼ならやれる」と、アンソニーは力強く『Daily Mail(デイリー・メール)』へ話した。
今のところ2008年王者のハミルトンが今年、2度目の王冠に輝く賭け率は14対1なのに比べ、ベッテルは圧倒的な一番人気だ。
「過去3戦、僕らのマシンが最速だったのは間違いない。それをフルに発揮すれば1番前でゴールできるはずだ。実に頼もしいじゃないか」とハミルトンは今後の戦いに自信を見せた。