F1アメリカGPにさらなる暗雲

2011年06月25日(土)

来年からテキサス州オースティンで行われる予定のアメリカGPだが、その行方がますます混沌(こんとん)としてきた。

地元の報道によると、アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズの建設計画に財政投入を認めた会計監査官のスーザン・コムズが、公的資金を違法に投入したとして訴えられているようだ。

『Austin Business Journal(オースティン・ビジネス・ジャーナル)』によると、訴訟を起こしたのは3人の納税者。

原告側の弁護士は、「大規模イベント信託ファンド」が前金として2,500万ドル(約20億円)を支払ったのは違法と主張する。「選定に際して大した競争もなければ」、F1が助成資格に足る「立地選定団体」でもないというわけだ。

コムズの広報は次のように言う。「あらゆる点で州の法律や規制を順守していた」

訴訟のニュースが流れたのは、州が投下したF1プロジェクト資金の受領(じゅりょう)を認めるかどうかオースティン市議会が投票する、そのわずか数時間前だった。

この怪しげなタイミングについてオースティンのリー・レッフィングウェル市長は地元の『KUT』ニュースへ、次のように話している。「私には、疑うべき点は何もない」

市議会が23日(木)に行う予定だった投票は、どうやら延期になりそうだという。レースに反対の立場を取る新しい市議が、間もなく就任の運びとなるからだ。

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