フェリペ・マッサ、F1ベルギーGP優勝を狙う

2011年08月26日(金)

フェラーリのフェリペ・マッサが、スパ・フランコルシャンで行われるスパ・フランコルシャンに向けた意気込みを語った。

フェリペ・マッサ
「ハンガリーGPが終わってから、夏休みはずっと、家族と故郷ブラジルで過ごしていたよ。久々にヨーロッパに帰ってきた気分だ。ハンガリーGPの決勝翌日、僕はマラネロ(フェラーリ本拠地)に赴いて、丸一日シミュレーターに乗った。その後、ブラジルに飛んだんだ」

「それから数週、どう過ごしたかだって? 実はね、ただマッタリしてただけ。友達や親類と久しぶりに再会したよ。シーズンの大半はモナコを拠点にしているから、ふだん彼らと会えないしね。今ブラジルは冬だから、特別な場所に行って休暇気分に浸る時期じゃないんだ。仕事柄、旅続きで、世界中のホテルがわが家みたいな生活だろ? 僕にとっては、自宅にいるときが最高の休暇なのさ」

「地元でも、1日だけサーキットへ行ったな。インテルラゴス(ブラジルGP開催サーキット)さ。グランプリ期間中とは、だいぶ雰囲気が違ってた。フィアットのブラジル法人がサポートしている選手権があってね。フォーミュラカーが1クラス、ツーリングカーが1クラス、それに二輪だ。ツーリングカーをテストして、楽しかったよ。最後に屋根付きのクルマでレースしたのは、2001年のアルファロメオかな。そのころを思い出しちゃった!」

「マラネロでは今週から皆、仕事に戻ったよ。僕もステファノ(ドメニカリ/チーム代表)やロブ(スメドリー/マッサ担当エンジニア)と電話で連絡を取り合って、まずは彼らの休暇がどうだったか聞いた後、肝心な今週末のベルギーGPについて、準備はどうなっているか確認した」

「FOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション/F1チームによって組織される協会組織)加盟チームの申し合わせで、2週間は働いちゃいけないことになっている。でもその前に、ベルギーとイタリアの2戦に向けて作業を行っていたんだ。スパには、ウイングを含む空力の新パーツを持ち込んで試すつもりだ。すべては予想した方向に動いているみたいだね。良い週末になることを願うよ」

「ほとんどのドライバーと同様、僕はスパを走るのが大好きだ。2008年に優勝、その前年は2位に入った良い思い出がある。去年は惜しくも表彰台を逃して4位だった。今年は2008年の再現を狙いたいな!」

「オー・ルージュ(超高速の2コーナー)のDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)使用問題(※)については、僕も意見に耳を傾けてきたけど、金曜日から3日間、あの区間で禁止にするのは正しい決断だと思う。レーシング・ドライバーとして、オー・ルージュではどうしてもDRSを使いたくなる。ところがコーナーの特性から、それがアクシデントに結びついてしまうかもしれない。モナコGPのトンネル区間といっしょで、禁止が正しい措置じゃないかな」

「それと、シーズン中のテスト再開についても話し合われているらしいね。僕は賛成だな。どのチームもドライバーも毎レース、準備万端で臨みたい。モータースポーツの頂点なんだから、シーズン中のテストは許可されてしかるべき。かつてのような状態は、繰り返さないさ。何せ、レースとレースの間は毎日といっていいくらいテストだったからね。さぞかし金がかかっただろうよ。MotoGP(二輪最高峰の世界選手権)がやっているように、いくつかのサーキットで月曜日も居残りにしてテストすれば、出費を減らせる」

「いよいよ今シーズンも残り8戦。とはいえ、まだまだ戦いは続く。チームとして、あまりタイトルを意識せず、できるだけ勝ちに行って多くのポイントをもぎとること、そうドメニカリは言っているけど、そのとおりだと思う。個人的にみると、僕の直近の目標はがんばって今シーズン初勝利を挙げること」

「これから数ヶ月は大変だろうけど、絶対にあきらめたりしない。スパはいつ行っても独特の雰囲気がある。天気だけじゃなくて、何か歴史を感じさせるんだ。今週末、かつてのチームメートの1人であるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が新たな歴史を刻むんだよ。1991年のスパから数えて、F1デビュー20周年なのさ。彼が達成した数々の偉業と並ぶ、素晴らしい記録だよ。きっと彼は誇らしいに違いないさ。僕もF1で20年、頑張れればいいなとは思うけど、言うは易しだからね!」

「夏休みはリラックスできてよかった。ハンガリーまで忙しかったから、すごくありがたかったよ。おかげで今はエネルギーたっぷりだ。レースする気満々さ。過去11戦に比べて、今後の8戦でより良い戦いをファンに見せられるよう、フェラーリのスタッフ全員が意気込んでいる」

(※)通常、フリー走行と予選では自由にDRSを使用できるが、安全面を考慮し、オー・ルージュでは3日間ともDRSの使用が禁止される。

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