ウィリアムズが再び勝つことはない?

2011年09月06日(火)

イギリスのオックスフォード州グローブに拠点を置くウィリアムズは、F1においてこれまで7度のドライバーズタイトル、9度のコンストラクターズタイトル(製造部門)に輝き、最も成功を収めたチームのひとつである。しかし、そんなウィリアムズだが、2004年以来ここまでただの1勝もできていない。

それだけではない。ウィリアムズは今季のコンストタクターズのポイントにおいて、2010年に新規参戦したチーム・ロータス、ヴァージン、そしてHRTという3つのチームの前に位置しているにすぎず、『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』によればフランクフルト証券取引所におけるウィリアムズの株価は暴落しているという。

ウィリアムズは3月に株式の24パーセントを1株につき24.38ユーロ(現在の相場で約2650円)で市場に出した。しかし、現在の株価は15ユーロ(現在の相場で約1600円)であり、6か月で40パーセントの下落となっている。

ウィリアムズの前マーケティング責任者であり、現在は『ハインツ(トマトケチャップで知られる食品メーカー)』の副社長を務めるスコット・ギャレットは、ウィリアムズがF1で再び、勝利をおさめるための予算を持てるとは信じられないと語っている。

「ウィリアムズの株価の遺憾な状態は、チームが自信を有しているというより、絶望的であることを示している。自信というものはスポンサーに対して、出資を依頼する際に自らを売り込むうえで非常に大切なことだ」

そのウィリアムズだが、2012年には経験豊かな第1ドライバーであるルーベンス・バリチェロを、誰か他のスポンサーマネーをもたらしてくれるドライバーと入れ替えることを検討中であると伝えられている。

一方で、新人のパストール・マルドナードについては、後ろ盾となっているベネズエラの国営石油会社である『PDVSA』の支援があるために安泰だと考えられている。

39歳になるバリチェロはこの件に関し、「僕の今の気持ちとしては、ウィリアムズに金の問題があるとしても、今持っているものを手放すべきではないと思う。来年、2人の若造を抱えるというのは間違いだよ」と『AFP通信社』に語った。

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