2011年F1第13戦イタリアGP決勝が、9月11日(日)の現地時間14時(日本時間21時)からモンツァ・サーキット(1周/5.793km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が圧倒的な強さで優勝。小林可夢偉(ザウバー)はリタイアとなった。
スタートでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が4番手からトップに浮上すると、グランドスタンドに集まったイタリアのファンからは大歓声が。後方で多重クラッシュが発生し、セーフティカー導入されたが、レースが再開されると数周後にはベッテルが再び首位に立った。
しかし、レース序盤から中盤にかけて注目を集めたのはトップ争いではなく、3番手に浮上したミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)の戦いだった。最高速が非常に速いシューマッハは、巧みな走行ラインと高い最高速、ルール違反ギリギリとも言える、かつてのような闘志むき出しの走りでルイス・ハミルトン(マクラーレン)を抑えた。結局シューマッハはマクラーレン勢に抜かれたが、2007年に引退する前のような激しい走りで魅せた。
その一方、トップを取り返したベッテルは、その後一度も首位の座を譲らず。ポール・トゥー・ウィンで今季8勝目を決めた。
2位から10位までの結果は次のとおり。
2位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、3位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、6位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、8位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、9位ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)、10位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)までがポイントを獲得した。
小林可夢偉(ザウバー)は、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれ、すぐに緊急ピットイン。その後、一時は10番手にまで浮上していたものの、トラブルが発生したのか、最終コーナーであるパラボリカ手前のコース脇にクルマを止め、リタイアしてしまった。
このレースのファステストラップは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が52周目に記録した1分26秒187だった。
これで、今季のF1もヨーロッパでの戦いを終えた。次戦はF1で唯一のナイトレース、シンガポールGP。2011年F1第14戦シンガポールGPは、23日(金)現地時間18時(日本時間19時)に開幕。決勝は、25日(日)現地時間20時(日本時間21時)にスタートする。
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