ルイス・ハミルトンのマネジメント批判を弱める父

2011年10月07日(金)

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の実父であるアンソニー・ハミルトンは、最近の息子に対する悪評に関し、ルイスのマネジメントに問題があるとの指摘をしていた。しかし、最近少しそのトーンを和らげた。

2週間前に開催されたシンガポールGP期間中にフェリペ・マッサ(フェラーリ)と2度も接触したほか、レース後にマッサといざこざがあったルイスに対し、新聞紙面等で酷評が相次いだことを受け、ルイスの元マネジャーでもあるアンソニーは、「企業から派遣されてきたような人間」ではなく、ハミルトンにふさわしい「ドライバーのためのマネジャー」が必要だとの意見を述べていた。

これは現在ルイスのマネジメントを受け持っているサイモン・フラーに向けられた揶揄(やゆ)であった。ちなみにフラーが率いるマネジメント会社19エンターテインメントは、スパイス・ガールズのエマ・バントンとビクトリア・ベッカム、そして歌手としても女優としても知られるジェニファー・ロペスなど、超有名芸能人のマネジメントを行っている。

アンソニーは、こうした発言をした理由として、すでにルイスとの間にマネジメント契約はないものの、依然としてルイスのキャリアに「大きな情熱を持っている」ためであったことを認め、『Independent(インデペンデント)』で次のように弁明している。

「(シンガポールでの)レースの次の週にルイスと話をしたよ。ルイスは彼のマネジメント会社が行っている仕事やサイモン・フラーがやっていることに満足していると言っていた。ルイスが満足してるって言うんなら、私もそれで満足だよ」

アンソニーは、2009年まで息子であるルイスのマネジメントに携わっていたが2010年に両者は決別。現在、アンソニーはフォース・インディアに所属するポール・ディ・レスタのマネジャーを務めるとともに、カート世界選手権のチャンピオンであり、マクラーレンの若手育成プログラムのメンバーでもある若手オランダ人ドライバーのニック・デ・フリースのマネジメントも担当している。

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