ティモ・グロック(ヴァージン)が、マクラーレンのシミュレーターを利用していることを明かした。
グロックが『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ語ったところによると、マクラーレンのシミュレーターを利用して2012年へ向けた開発を行っているようだ。
現在、後方集団の中で苦戦を強いられているヴァージンは、F1屈指の強豪チームであるマクラーレンと提携。これによってヴァージンはマクラーレンの風洞施設やシミュレーターを使用することが可能となった。さらに、前技術責任者であるニック・ワースの離職に伴い、元ルノーF1のベテランエンジニアであるパット・シモンズがコンサルタントに就任。そしてその成果が早くも結果に出始めていることにもグロックは喜びを感じているようだ。
グロックは現在の2011年型のマシンを引き合いに出し、「僕たちは確実に前進していると思う。ライバルのチーム・ロータスも僕たちと同様に進化しているから、なかなか分かり難いかもしれないけど、データがそれを証明しているんだ」と語った。
ヴァージンでは2012年に向け、マクラーレンのシミュレーターを使用したテストが始まっている。そしてヴァージンの新しい風洞設備での開発計画も軌道に乗り始めたようだ。
「開発に少し遅れがあったけど、今はもう遅れを取り戻した。(前戦の)韓国GPは新しいセットアップの方向性で臨んだよ。今の僕たちは失うものがないから、来年に向けての開発作業を進めることができるんだ」とグロックは話している。