フェリペ・マッサ、F1アブダビGPは「フェラーリにとって非常に特別」

2011年11月11日(金)

フェラーリのフェリペ・マッサが、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるアブダビGPに向けた意気込みを語った」

フェリペ・マッサ
「インドGPが終わって地元サンパウロに戻っていたんだ。初めて訪れたインドの旅は、今も鮮烈な印象として残っている。たとえ肝心かなめのレースについて、何も話すことがないにしろね。サーキットはとても良かった。F1カレンダーの中でも指折りだよ」

「しかしそれよりも、人々がF1にとても熱心だった。世界のいろいろな場所が似かよって見える昨今、僕がこれまで目にしたどの国よりも、インドは特異なところだった。彼らの歓迎ぶりや親しみやすさに触れ、伸び盛りの国だとよく分かったよ。それと同時に多くの貧困も目についた。それでも、F1的には大きな未来を感じたね。今年は準備万端ではなかったようだけど、初年度の開催だから、しょうがないよ」

「今季は11月下旬まで続くから、先週末に開かれた、毎年恒例の『フェラーリ・ワールド・ファイナル』に参加できなかった。しかしもちろん、あのイベントで(ルカ・ディ)モンテゼモーロ社長やドメニカリ(ステファノ・ドメニカリ/チーム代表)が行った発言の内容は僕の耳に届いている」

「これで僕が来季もフェラーリを走らせることがハッキリした。僕にとっては、チームが100%僕をサポートしてくれることが重要なんだ。すごく助かるよ。それと同時に、今集中すべきは、これからシーズン残り2戦、できる限り攻め続けること」

「来年がチーム全体にとって非常に重要な年となるのは、重々承知している。今季は予想に反するものとなっただけにね。また、僕にとっても、すごく大切な1年になるだろう。チーム内では、既に来年を見据えている。開幕初戦から競争力のあるパッケージに仕上げることが、シーズン前の目標だと分かっているからさ。毎戦、優勝を狙いたいものだよ。必ずや、2012年は今年より良いものにしなくては」

「2009年に始まったアブダビGPだけど、僕はその年、ケガ(ハンガリーGP予選の事故で頭部を負傷)をして走っていない。去年、初めて走ったんだ。設備は素晴らしいし、コースもなかなか興味深い。ただし、ひとつ残念だったのはあまり多くの追い越しがなかったことだ。でも今年はDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のおかげで、今週末はより面白いレースになるはずだよ」

「日曜日(決勝)のスケジュールがユニークだよね。まだ日が出ている時間に決勝をスタートして、照明がともるまで走るというものなんだ。でも、問題は何もないよ。逆に利点があるくらいだもの。レースが進むにつれ、夕方で涼しくなってくるし、コース上の照明がまた最高なんだ」

「僕らにとって、今年終わりの2戦は良い結果を残す最後のチャンスだ。一方で、最近のレースは2012年を考えて走っている。新型マシン用に、いくつか部品を試しているんだ。それと同時に、いかにマシンを走らせるか、いかなるセットアップが最良の方法なのか、あれこれ新しいアイデアを練っている。来年以降の準備のために、とても重要なことだよ。単に技術的な側面だけでなく、いかにレースの週末にアプローチするかもね」

「さらに、ヤス・マリーナでのレースはフェラーリにとって非常に特別なものだ。アブダビとチームは太いきずなで結ばれている。サーキットに沿うように『フェラーリ・ワールド』という僕らのテーマパークが建てられていることからも、明らかだ。去年、そこにある素晴らしいジェットコースターを乗りに行ったんだけど、すごく楽しかったなあ。また訪れるのが待ち遠しいよ。実は今回、妻を連れて行くんだ!」

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