来シーズン、ウィリアムズからのF1復帰がうわさされている元王者キミ・ライコネンだが、もし復帰するのならばトップレベルのマシンが必要である。ライコネンのF1デビュー当時のボス、ペーター・ザウバー(ザウバー/チーム代表)が語った。
ライコネンは自身最後のF1シーズンとなった2009年、所属していたフェラーリで競争力の乏しかったマシンに苦しみ、その後WRC(世界ラリー選手権)へ転向。また、当時はF1につきものであるPR関連の仕事にも疲れ、モチベーションが低下していたとも言われている。
ライコネンのF1復帰については、再び高額の報酬を得るためではないかとの憶測もある。しかしこのような意見に対して、ウィリアムズのチーム代表であるフランク・ウィリアムズは次のように語った。
「彼のような価値のある人物ならば、どのようなビジネスの場面でも金銭面の話が出てくる。だから交渉は続いているし、それはもちろん当然のことだ」
一方でザウバーは『Blick(ブリック)』紙で、ライコネンの復帰を歓迎するとコメント。しかし次のような条件をつけることも忘れなかった。
「ライコネンはやる気が必要だ。そして彼を本気にさせるのはトップレベルのマシンしかない」
ウィリアムズにとって今シーズンは散々な結果となったが、来シーズンは元マクラーレンのデザイナー、マイク・コフランの手腕とルノーエンジンに望みを託す。チーム会長アダム・パーも、来年に向けた問題解決に自信を見せた。
「チームの今の状態について言うと、素晴らしい人材に恵まれているからとてもワクワクしているよ」