バルテリ・ボッタスはアブダビから、今週末F3の最高峰レースが開催地されるマカオへの移動が危うくできなくなるところだった。
フィンランド出身のボッタスは、テストドライバー契約を結んでいるウィリアムズで貴重なF1マシンでの実走経験を積める“若手ドライバーテスト”に参加するためにアブダビのヤス・マリーナ・サーキットを訪れていた。
だが、F3のマカオGPの予選開始までに中東からマカオへ移動するのは時間的に厳しいものがあった。『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙によると、ボッタスは16日(水)の午後5時にアブダビのサーキットのパドックを後にしたが、本来搭乗する予定だった飛行機に間に合わず、翌朝の練習走行が行われている時間もまだ現地に向かって移動中だった。そして、ボッタスが乗ったフェリーが香港に到着したのは予選にギリギリ間に合うものだったようだ。
しかし、このドタバタ騒ぎがあったにせよ、今回のテストに参加した価値はあった。ボッタスを上回るタイムを記録したのはマクラーレン、フェラーリ、そして最速だったジャン・エリック・ベルニュのレッドブルだけだったのだ。
先週ウィリアムズ代表のフランク・ウィリアムズにボッタスに関して何か予定はあるかと尋ねると「彼がどれだけ速いかによる。とても良さそうに見えるが、私は彼のことをあまり知らないんだ」と答えていた。