ニコ・ヒュルケンベルグの2011年は、翌年のレース復帰を視野にアンテナを張る一年となりそうだ。
ヒュルケンベルグを世話する大物マネジャー、ウィリー・ウェバーは、ヒュルケンベルグのためにフォース・インディアで第三ドライバーの座をおさえた。
ウィリアムズからデビューした昨年はブラジルGPでポールポジションを取るなど、手がたい走りを見せたヒュルケンベルグだが、ウィリアムズが2011年に選んだのはルーベンス・バリチェロとパストール・マルドナードだった。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、昨年のGP2王者マルドナードが、ウィリアムズに3,000万ユーロ(約34億1,000万円)ものばく大な資金を持ち込んだと報じている。
「F1では金がモノを言うのさ」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語るのは、フォース・インディアの正規ドライバー、エイドリアン・スーティルだ。スーティル自身もドイツのPCメーカー、メディオンというスポンサーをチームにもたらしている。
ヒュルケンベルグのマネジャー、ウェバーは言う。「もちろん、ニコにはレースシートに座ってほしいさ。でも、とりあえずフォース・インディアに片足を踏み入れることができてうれしいよ」
フォース・インディアは、ヒュルケンベルグの契約が一年にとどまらないことを明らかにしている。
ウェバーは『SID通信』に、こう語る。「テストドライバーとして良い仕事をこなせば、2012年には実戦に返り咲けるよ」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ヒュルケンベルグの役割には金曜朝のフリー走行が含まれると伝えている。