ラリー事故で重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)の代役最有力候補とされるニック・ハイドフェルド。今週末にはヘレスでのF1合同テストにロータス・ルノーGPから参加するが、突然チャンスが舞い込んだ現在の心境を語った。
ハイドフェルドは、メルセデスGPとリザーブドライバー契約を結ぶ寸前だったと言われている。ロータス・ルノーGPからテストに参加することが決まったのは9日(水)のことであったようで、準備する時間が足りないと『Autosport(オートスポーツ)』とのインタビューで語った。
「全然足りないよ! すべてが急に決まったんだ。ファクトリーへ行って、エンジニアと話し、エリック(ブーリエ/チーム代表)とも話した。まだシートは出来上がっていなくて、それは今日の夜か明日の夜にやらないといけない」
「かなりバタバタしているし、すべてを理解してから乗るわけじゃない。でも、何とかなるはずだよ」
BMWザウバー在籍時のチームメートであるクビサの負傷という形でチャンスを得たハイドフェルドだが、クビサの回復を願いつつも、目の前にあるチャンスを逃すつもりはないと加えた。
「もちろん、ぞっとした。日曜(6日)に事故のことを聞いたとき、とても変な心境になったよ。彼にひどいケガがないことも願っていた」
「当然、彼ができるだけ早く回復することを願っている。でもその一方で、もし僕にチャンスがあるのなら、僕はそれをつかみにいく」