キミ・ライコネンが、ロバート・クビサの代役としてロータス・ルノーGPへ加入する可能性について、明言を避けた。
クビサはラリーでクラッシュして重傷を負い、少なくとも数ヶ月はF1を欠場することが決まっている。クビサの後任は、ニック・ハイドフェルドが最有力だと言われているものの、ライコネンがクビサの後任になるとのうわさもある。
しかし、ライコネンは今年、自身のチームであるアイス1を立ち上げてWRC(世界ラリー選手権)に参戦する。すでにライコネンは、開幕戦の舞台であるスウェーデンにいる。
また、昨年にロータス・ルノーGPの前身であるルノーF1との交渉が失敗した際には、お互いに批判するようなコメントも残していた。だが、クビサの事故以来、再びライコネン加入のうわさが出ており、ロータス・ルノーGPがライコネンのマネジメントに接触したとの情報もあった。
しかし、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、「単なる憶測」とこういったうわさについて語り、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこう続けた。
「昨年、キミと話した。彼はわれわれに、ラリーに残ると言ってきたよ。それ以降は、彼のことを検討しなかった」
ヘレスで行われているF1合同テストには、ハイドフェルドが参加する予定だが、ブーリエはペドロ・デ・ラ・ロサやビタントニオ・リウッツィがクビサの代役になる可能性も否定していない。
しかし、母国フィンランドのテレビ局『MTV3』から、短期的にF1へ復帰する可能性はあるか質問されると、ライコネンは「何とも言えないね」と答え、多くを語らなかった。