マクラーレン、F1エンジンの製造を否定せず

2011年03月08日(火)

F1エンジンの自社製造について、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが、その可能性に含みを残した。

F1チームであるマクラーレンを含むマクラーレン・グループには、市販車部門もあり、市販スポーツカーMP4-12C向けに3.8リッターのツインターボV8エンジンを自社製造している。

F1においては今もメルセデス製V8エンジンを使用しているが、2013年にはF1の新しいターボエンジン規則が発効する。

「われわれはどんな可能性も否定しない。なにせ野心的なチームなものでね」とは、『Autosport(オートスポーツ)』誌が掲載したウィットマーシュの言だ。

「F1は世界で3番目に大規模なスポーツイベントだ。ブランドの違いを見せつけるには最良の環境だよ。しかし正直なところ、年に4,500台のMP4-12Cを製造する以上の計画はない」

「(一基のF1エンジン)と、4,500台のMP4-12Cにかかる製造コストを比べてみれば、F1エンジンはあまり良いビジネスモデルとは言えないかもしれない」と語るウィットマーシュのコメントもドイツで報道されている。

F1チームによって組織されるFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)会長でもあるウィットマーシュだが、2013年の新エンジンルールに一言いいたげだ。

「もし規則が新しい自動車メーカーの関心を引きつけられなければ、ルールを新しくする意味がない」

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