F1ボス、新エンジン規定への反対をチーム側に要請

2011年04月11日(月)

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、2013年からの新F1エンジン規定に反対するよう各チームに求めているようだ。

エクレストンはマレーシアGPが開催されたセパンで全チームの代表と会い、現行のV8エンジンを使用し続けるという自身の計画を披露した。

ジャン・トッドが会長を務めるF1統括団体のFIA(国際自動車連盟)はすでに、2013年からは4気筒のターボエンジンをF1に導入すると発表していた。しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、2013年以降もV8エンジンを使用するようエクレストンが求めていると報じた。

エクレストンは、4気筒ではエンジン音が「最悪」なため、レースプロモーターやテレビ局からのプレッシャーを感じているという。フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、V8エンジン継続を支持していると見られる。

トッドは言う。「おかしなものだ。全チームが昨年、新しいエンジンのルールに賛成票を投じていた。フェラーリでさえね」

しかし、新ルール導入を受けてF1参入を決めたエンジンメーカーはまだないとされている。複数の関係者によると、当初の計画よりもエンジンの開発費が高額になっていることが、その理由であるようだ。

ウィリアムズ、ヴァージン、ヒスパニア・レーシングにエンジンを供給するコスワースでビジネス部門を率いるマーク・ギャラガーは、「彼ら(FIA)は、われわれとは異なった計算をしたんだ」と語っている。コスワースの2013年ルールに向けた開発費は、わずか3,000万ユーロ(約36億6,000万円)だという。

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