各F1チームをはじめとする主要なF1関係者が、2014年から1.6リッターV6ターボエンジンを導入することで合意した。
F1エンジンについては、2013年から1.6リッターの4気筒ターボエンジンを採用することがすでに決まっていた。しかし、4気筒ターボについては、F1にエンジンを供給する4社のうち、フェラーリ、メルセデス、コスワースが猛烈に反対。その一方で、ルノーは4気筒ターボ導入がくつがえされた場合、F1を撤退する可能性もあるとしていた。
こういった混乱を受け、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長や、F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンが各方面の意見調整に乗り出し、エクレストンはF1委員会を招集。その会合が22日(水)に行われた。
F1委員会とは、エクレストンが委員長を務め、トッドも出席し、各F1チーム、プロモーター、サプライヤー、そしてスポンサーといった主要F1関係者によって構成される組織。F1に関する問題を話し合い、FIAに提言を行う組織だ。
エクレストンは、トッドがF1委員会で話し合うことなく、4気筒ターボ導入を不適切に決定したと主張しており、F1委員会としては代替案に「満場一致」で合意していると22日に語った。
『Telegraph(テレグラフ)』のF1記者ティム・キャリーは、「まだ非公式だが」としたうえで、2013年までのF1では、現行の2.4リッターV8エンジンが使用され、2014年からは1.6リッターのV6ターボエンジンになると伝えた。
キャリーによると、FIAのモータースポーツ関連の意思決定機関である世界モータースポーツ評議会が27日(月)にFAXで投票を行い、1.6リッターV6ターボエンジンを採用するか最終的な判断を下すようだ。