ニック・ハイドフェルド「ヨーロッパGPでも上位で戦えるはず」

2011年06月24日(金)

ロータス・ルノーGPのニック・ハイドフェルドが、ヨーロッパGPに向けた意気込みを語った。

Q:モントリオール(カナダGP)のレース後には、ガッカリしていたのではないですか? 単なる不運だったのでしょうか?

ニック・ハイドフェルド:そうだね、不運だったと思うよ。もう忘れることにしたし、こうしていれば結果は違ったなどと考えることはできないよ。あの時、僕はカムイ(小林可夢偉/ザウバー)の後ろにつけていたんだけど、彼が加速するのではなく、急に減速したんだ。あそこでは通常、加速するはずなんだけどね。それでぶつかった。

ハイドフェルド:当然、僕は追突を避けることができなくて、フロンとウイングが脱落したんだ。残念なことに、そこで僕のレースは終わりだよ。こういったことは、常に起こるものだけど、大量にポイントを獲得できるあんな位置を走っているときに起きてしまったのは残念だったね。

Q:結果は残念なものでしたが、週末の間には期待を持てるような兆候もありましたね。どんな収穫がありましたか?

ハイドフェルド:全体的には、間違いなく前向きな週末になったね。特に、その前のモナコGPを見てみれば分かるよ。2台とも予選でトップ10に入れたのは大きな進歩だし、ビタリー(ペトロフ/チームメート)は10ポイント(5位)を獲得しているからね。

ハイドフェルド:リタイアするまでは、僕もいい走りをできていた。モナコで直面した問題のいくつかを、カナダで解明できたのはチームにとって大きなことだった。きちんと解明したことを証明することができたと思う。今では進むべき方向性が分かっているし、チームはモナコとモントリオールの間の2週間ですでに、そのことについて取り組み始めていた。

ハイドフェルド:こういったことは、魔法のように一晩で実現するわけじゃない。でも、どこを改善すべきなのかうまく分析することができた。それに、ピットウォールにいるチームのみんなも週末の間は正しい判断をしてくれたから、いい位置で戦うことができたんだ。

Q:バレンシアも市街地コースです。このコースについての印象は?

ハイドフェルド:今回も市街地サーキットだけど、まさに市街地コースという感じのモナコとも、それよりは高速になる市街地コースのカナダとも違っている。まったく違うタイプのコースなんだ。モナコよりも速くて、カナダよりは遅い。

ハイドフェルド:ダウンフォースもカナダよりも少し増やしたセッティングにする必要があると思う。最近F1日程に加わったレースだけど、今までに走ったことはあるから、どうなるのか楽しみだね。

Q:8月の夏休みまであと4戦です。夏休み前の目標は?

ハイドフェルド:1戦ずつ戦っていくよ。まずは、今はバレンシアのことに集中しているし、バレンシアが最優先なんだ。どんな状況になっても、クルマの性能を最大限に引き出したいと思っている。今回も上位で戦うことができると確信しているよ。

Q:2011年シーズンも7戦が終わりました。ファンにとって、今年は特に興奮するようなシーズンになっていると思いますか?

ハイドフェルド:ある意味ではそうだけど、そうとは言い切れない面もある。追い抜きや、予測不能になったという面では、とても興奮するようなレースになったから、より見ごたえのあるスポーツになった。

ハイドフェルド:でも、ドライバーズ選手権でトップのセバスチャン(ベッテル/レッドブル)が2位以下につけているポイントを見てしまうと、今は敵なしの状態だよ。それを考えると、一方的な戦いになっている。でも、すぐに状況が変わってしまうかもしれないし、排気システムのルール変更でどうなるのか見ものだね。

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